匠の技

こんにちは、工事担当です。

当たり前ですが、石は硬いです。ある容器などに収める時に、布やちょっとしたプラスチックなんかは多少オーバーしても押し込めば入ります。が、石はそうはいきません。どれだけお願いしても絶対に入ってくれません。すごい頑固者です。言おうかどうか迷いましたが、石だけに意思が超固いです。(ププッ)自然界で一番固いとされているダイヤモンドの硬度が10とすると、墓石などに用いられる花崗岩の硬度は6~7と云われています。そんな頑固者君には実力行使しかありません。石を切ったり削ったりするのに色々な道具がありますが、手っ取り早いのが写真の「石のみ」という道具です。中心にタンガロイという硬合金がありまして、そのまわりを鋼鉄で覆っています。ちょうど太い鉛筆のような形をしています。このタンガロイがダイヤモンドに次ぐ硬度をもっていまして、これを石に当ててセットウ(ハンマーですね)で叩いて削っていきます。これをハツルと言います。そしてただハツルだけでなく究極は、文字を刻んだり、仏像を模ったりまで出来るのです。人間の手とはすごいですね。あの頑固者がやさしいお地蔵さんに変わります。


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