玄人は瞠目

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こんにちは、工事担当です。
谷町の寺院墓地での墓石建立ですが、今回は普通の墓石とはちょっと違って「純石組工法」というものです。他より優れた品物とは二通りあると思います。革新的なアイデアや技法によって今まで無かったものを作り出すというものと、既存のものの品質、精度を高めて他より勝るものを作るというもの。今回のこの「純石組工法」が後者にあたります。香川の伝統工芸士、白井氏の手によるものですが、簡単に言うと石同士の凹凸にはめ込んでいくという昔からある仕組みで特に斬新なアイデアがあるわけではありません。しかしその精度が違います。石と石がピタリと合うんです。石のプロ程この精度に驚くでしょう。同じ仕組みのものはどこででも作れると思いますが、彼にしかこの精度は出せないと思います。正に匠の技。ちょっとしたズレでもおさまらないので施工にもとても神経を使います。京都大学での耐震実験に何度も立会いました。試行錯誤を重ねていました。僕なら心が折れていたでしょう。(笑)そういった上での製品実現なので感慨深いものがあります。


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