近年、大規模な震災の影響でお墓が倒れてしまう事例が多く発生しています。
お墓は、ご家族にとって大切な人たちが眠る場所、そして心で語り合える場所です。
震災などの大変なときにこそ、お墓を守りたい。そのような想いで田中家では「無垢石組工法」という伝統工芸士が製作する極めて高い精度で組み上げた耐震墓石を作りました。
田中家では、墓石は祭祀品としてあくまでも無垢であってほしいと考えました。墓石を作る際、鉄心やコーキング等の合成材を使わず、石材だけを組み上げて連結する工法が「無垢石組工法」です。
一見シンプルな考え方であるこの工法は、石工の世界において長年不可能と言われ続けてきました。なぜ不可能かというと、重く、膨張伸縮せず、硬く粘りのない石の特質から、強度を保ちながら凸凹をぴったりはめ込むということは非常に繊細で正確な精度を必要とするからです。
田中家と共に多くの試行錯誤を繰り返し、この困難な墓石を実現したのが、伝統工芸士の白井保浩氏と実弟である若き石職人の白井友之氏です。
確かな技術と、職人として仕事に真摯に向き合うお二人だからこそ完成したのが田中家の耐震墓石です。
白井 保浩氏プロフィール
香川県伝統工芸士/ものづくりマイスター/全技連マイスター/2016技能五輪国際大会 日本選手団石工職種監督
京都大学防災研究所で阪神淡路大震災時のマグニチュードを再現し、その1.2倍の強さで加振実験を行いました。1回目では1ミリの隙間が仇となり欠損が発生し失敗。石の組み方や工法に試行錯誤を重ね、紙1枚が入るかの精度まで磨き上げ、2回目の実験では「まったくの無傷」の結果、無事成功を果たしました。
❶ 伝統工芸士加工証明書発行
❷ 実用新案登録済み
※当社の「無垢石組工法」は地震時の揺れを最小限に抑制することを目的としています。
地震の被害からの完全な保護を保証するものではありません。
庵治石
大島石